監督サッカー日記


2009-09-10 サッカーはサッカーをすることでうまくなる

_ サッカーに歴史のある海外の指導者が抱く日本のサッカーの印象は、「技術は高いがサッカーは下手」ということだそうです。

スペインで12年間の指導歴のある日本人指導者によると、日本の練習法はサッカーを細分化して、技術、戦術、体力、精神力と分類したり、シュート、コントロール、パス、ドリブルと分けて考えることで大切なものが失われるているのではないかということです。

確かに20数年前から変わらずマーカー、コーンを置いてのステップ、ドリブル、パスなどのトレーニングが見られます。

正確な技術習得にはこういう反復練習も必要だとは思います。

しかしサッカーのゲームは、相手がいて、そして味方と協力して相手ゴールを奪うスポーツなので、ひとつひとつの技術はゴールを奪うための手段です。

せっかくの高い技術も判断が伴わなければ、それ自体が目的となってしまいゴールに結びつかないと思います。

それを解決するには、判断力、創造力、駆け引きなどの要素が含まれるゲーム性のトレーニングをもっともっと取り入れる必要があると思います。

高い技術に加え、こういう要素が含まれるゲームがサッカ−のおもしろさと魅力ではないでしょうか。

私たち指導者の役割りは、高い技術に加え、判断力、創造力、駆け引きなどを兼ね備えた個の力を育てることではないでしょうか。

もう一度いいますが、サッカーの本当の魅力を子供たちに伝えたいのであれば、ゲーム性を失わずにトレーニングすることが大切だと思います。

一言で言えば「サッカーはサッカーをすることでうまくなる」ということだと思います。


2009-09-13 子供の発育発達に基づいた指導を!

_ 「子供は小さな大人ではない」と言われています。これは、人間の身体の器官や機能の成長が、大人に至るまでの過程において、非常に「時間差や個人差」があるということを表しています。

すなわち、人間とはアンバランスな状態から、最終的にバランスのとれた状態になっていくのです。

子供たちの各年代における特徴とは、

_ *プレゴールデンエイジ(5歳〜8歳頃)

  この時期の特徴として、神経系機能の発達が著しく、様々な神経回路が形成される時期ということがあげられま   す。したがって、その神経回路に様々な刺激を与え、その回路をさらにはりめぐらせること、すなわち、できる   だけ多種多様な動きを体験させてあげることが非常に重要となります。この時期に行なう様々な「遊び」や「運   動経験」の一つ一つが、後になって必ず生きてくるのです。

_ *ゴールデンエイジ(9歳〜12歳頃)

  9歳〜12歳頃になると、神経系機能の発達がほぼ完成に近づき、形態的にもやや安定した時期に入ります。

  この時期は、ゴールデンエイジの時期と言われており、人間の一生に一度だけ訪れる動作習得に最適な時期(即   座の習得)です。そのため、子供たちの将来を考えた場合、この時期の指導は非常に重要であり、サッカーに必   要な様々なスキル(判断を伴う実戦的な技術)を習得させてあげることが目指されなければなりません。

_   また、この時期の子供たちを育む環境では「オン・ザ・ピッチ(指導現場)」以外の「オフ・ザ・ピッチ(日常   生活)」においても良い習慣を身につけることが大変重要になってきます。

_   子供たちの将来を良く考え、何を優先させるべきか?

_   次の試合に勝つことばかり考えるのではなく、サッカーのあらゆる技術や日常生活における良い習慣をしっかり   と身につけさせてあげなければなりません。

  

  これは我々大人に課せられた使命です。

_ *ポストゴールデンエイジ(13歳以降)

  この時期は、男性ホルモンの分泌が著しくなり、速筋繊維が発達するため、それまで身につけた技術をより速く

  より強く発揮することが可能となってきます。一時的にスランプに陥ったり、今まで目立たなかった子が急に頭   角をあらわしてきたりするのも、この時期に多く見られる特徴のひとつです。

_   このように、子供たちはアンバランスな発達をしながらも、最終的にバランスのとれた状態へとなっていくため

  同じトレーニング課題を与えても吸収しやすい時期としにくい時期とがあるのです。

_   こう考えると、将来りっぱな選手を育てるためには、先を急がず子供の発育発達に応じた適切な指導を行ない、   長期的視野に立った一貫指導が大切ではないかと思います。

   


2009-09-27 普及と育成目指して、目標100名!

_ 2004年に遊びを通じてスポーツの楽しさを教える為に始めたBrazilキッズは、5〜6歳が現在6名。

2006年にサッカーの普及と育成を目的に始めたBrazilJSS(ジュニアサッカースクール)は、小学1〜6年生まで41名が所属しています。

メンバーは、各チームに所属している人とどこのチームにも所属していない人もたくさんいます。

そして、2008年にサッカー選手の育成と強化を目的に立ち上げたFCレオパールドは、チームとして順調に育ち、小学1〜6年生まで35人が活動しています。

また、レディースフットサルチームも今年6月に発足し、8名の女性がフットサルを楽しんでいます。

どのカテゴリーも楽しくサッカーをしてうまくなるという指導理念の下、全員がそれなりの目標を持って練習に励んでいます。

現在、当サッカークラブ及びサッカースクールの理念に共感して通ってくれる子供たちは、82人になります。

県南サッカーの普及と選手の育成のために始めた当サッカースクールとクラブの当面の目標は100人を目指します。

初期の活動から5年になりますが、徐々に基盤は確立しつつあります。

15歳までの一貫指導をめざして、来年度のジュニアユースクラブの立ち上げも計画しています。

県南の子供たちの夢を叶えるための力になりたいと思います。


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